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第32回 高校生のための科学実験講座を開催しました

薬学科 2026.07.23

第32回高校生のための科学実験講座を7月20日(月、祝日)に開催しました。今回は、「がん細胞を知ろう!」というテーマで衛生化学研究室の河崎優希 准教授、薬効解析学研究室の伊藤政明 准教授、転写調節学研究室の田中祐司 准教授の指導により実施しました。本講座には、25名の高校生が参加しました。
はじめに、人の体をつくる細胞について説明し、発がんの機構やがん細胞の種類を学んでもらいました。次に実験の説明として、タンパク質の分離に用いるSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS-PAGE)の原理と、タンパク質を検出するためのCBB染色について学んでもらいました。
次に、マイクロピペットを使って正しく溶液が計り取れるように参加者に練習を行ってもらいました。実験では、マイクロピペットを使って、各サンプル(サンプルバッファーと分子量マーカー、濃度の異なるBSA溶液、肺がん細胞Aの溶液、肺がん細胞Bの溶液をそれぞれ2つずつ)をゲルの所定のウェル(穴)に添加し、SDS-PAGEを行いました。電気泳動後にゲルを取り出し、CBB染色液に浸してタンパク質のバンドが見えるまで染色しました。染色後、分子量マーカーに基づくバンドを確認してから、がん細胞の違いによるバンドの発現の違いを観察してもらいました。また、電気泳動やCBB染色の待ち時間の間に、電子顕微鏡を使って肺がんと脳腫瘍、すい臓がんの細胞を観察してもらい、正常細胞との形状の違いを学んでもらいました。
最後にがん薬物療法の歴史や、がんの分子標的薬であるトラスツズマブとゲフィチニブの標的分子や作用機序を学んでもらい、創薬の面白さや困難さを考えてもらいました。

参加した方からは下記のコメントを頂きました。
・ 薬学部がどんなことをしているのか知ることができて良かった。参加する前より薬学に興味を持てた。進路について考えるきっかけになった。
・ 学生スタッフのみなさんや、先生方が丁寧に実験のやり方や、大学での生活、入試のことについて教えてくれたのですごく楽しめました!!顕微鏡で実際のがん細胞を見たり、今まで使ったことがない器具を使い、がん細胞について知れたのが 良い経験になりました。
・ 初めて大学で行われている公開講座に参加したので、不安があったけど先生や学生スタッフの方々が優しく指導してくださったのでとても優意義な時間をすごせました。がん細胞についての実習を行って、とても楽しく、研究職に興味を持つことができました。

薬学部では春休みと夏休みの期間中に、「健大広げる未来プロジェクト」として、高校生を対象とした科学実験講座を開催しております。この講座は、薬学に関連する基礎的な実験を通して大学での研究内容や講義の雰囲気を肌で感じてもらい、科学実験の面白さや薬学という学問の魅力を知ってもらうことを目的としています。薬学に限らず理系科目に興味のある人、科学実験をやってみたい人、大学の施設の中で学生生活を体験してみたい人は奮ってご参加ください。
次回は2027年3月に「第2回サイエンスへの誘い」の開催を予定しております。詳細についてはパンフレットができ次第、ホームページなどで案内致します。