心が通じ合う喜びと、被災地からの学び~能登半島地震災害の被災地での活動②
9月14日(日)~17日(水)に訪問した、能登半島での活動の様子の後半部分になります。①に引き続き、ご覧ください。
【3日目】
この日の夕方、活動の帰り道に、宿泊先にほど近い「千里浜なぎさドライブウェイ」に立ち寄り、沈む夕日を眺めました。その美しさをSNSに投稿したところ、友人から「どこの海?すごくきれい」と連絡をもらい、活動のことを伝えるきっかけになりました。こうして石川県の魅力やボランティアの存在を広げることもボランティアの役割であると信じています。
<活動内容>
能登町にある「やなぎだハウス」を訪問
利用者の方の行っている作業をお手伝い(ゴムを決められた長さに切る・巻く・商品名の紙で整える作業、アクリルたわし製作作業など)
仮設住宅(モバイルハウス)の見学
<感じたこと>
やなぎだハウスでの活動を通して、聴覚障害のある方とのコミュニケーションの難しさと同時に、伝わったときの喜びを強く実感しました。避難生活では、医療従事者との意思疎通ができず、体調の不調を伝えられなかった方もいたと伺い、社会全体で聴覚障害への理解や配慮がまだまだ足りていないと痛感しました。
さらに、障害がある方といっても手話が得意な人、文字が得意な人など一人ひとり特長は違います。相手に合わせた柔軟なコミュニケーションが必要だという学びは、将来看護師として患者と接するときにも大切な姿勢だと感じました。さらに、実際に地盤が割れた場所や津波による浸水の跡を目にし、普段当たり前に過ごしている日常が決して当たり前ではないことを思い知らされました。被災直後の「また地震が来るのではないか」という不安や、薬や医療が途絶える恐ろしさも伺い、医療が継続して届くことの重要さを心に刻む一日となりました。
【4日目】
活動終了後、今回の新幹線乗降駅である新高岡に向かう景色を眺めていると、これまでの活動の記憶がよみがえってきました。能登で出会った人々や街並みなどさまざまな情景が浮かび、帰ることに少し寂しさを感じました。能登の魅力をたくさん思い出します。今回の活動はこれで終了ですが、また何らかの形で再訪したいです。
<活動内容>
七尾市にある老人保健施設を訪問
企画したレクリエーションを実施して利用者の方と交流
<感じたこと>
レクリエーションを通して「楽しんでもらうことの楽しさ」を実感しました。参加してくださった方の笑顔を見ているうちに、気がつけば私自身も自然と笑顔になっていました。また、職員の方から震災当時のお話を伺い、長期にわたる断水や停電、食料の備蓄が限られていたこと、嚥下が難しい高齢者への食事提供の工夫など、介護現場が直面する課題の大きさを知りました。さらに、職員自身も自宅が全壊して仮設住宅から通いながら利用者を支えていたと伺い、その過酷さを想像すると胸が詰まりました。それでも「仕事があったから気を紛らわせた」と語る職員さんの言葉には、利用者との信頼関係が非常時に心の支えとなるのだという深い意味を感じました。高齢の方々にとって、施設の存在は生活の安心だけでなく命を守る支えそのものです。支援は一時的なものではなく、長期にわたって寄り添うことの大切さを改めて学びました。
【最後に】
本文をお読みいただき、ありがとうございました。
皆さんは、本文からどのようなことを感じ、被災地や災害支援ボランティア活動などについて考えてくれましたか。
私たちはこの活動を通じて、能登の方々の笑顔や前向きな姿にたくさんの力を貰いました。災害はいつ、どこで起こるか分かりません。だからこそ、今できる防災、支援に思いを寄せることを繋げたい。このブログが、皆さんの「行動してみよう」と思うきっかけになれば嬉しいです。
(文責:看護学科1年 伊藤 美優 / 樋口 実保)