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【わたりば】現地で震災遺構の見学、聞き書きを体験しました

ボランティア・ 市民活動支援センター 2024.03.18

令和5年12月16日(土)~ 17日(日)の1泊2日で、わたりばメンバー4名は宮城県仙台市と亘理町を訪問しました。16日に震災遺構の見学と17日に聞き書き体験を行いました。

初めに仙台市内の荒井駅にある「せんだい3.11メモリアル交流館」を訪れました。ここは東日本大震災を知り学ぶために仙台市が設置した施設で、交流スペースや展示室があります。展示室には震災発生後から復旧、復興へ向かう様子が詳しく説明されていました。発災後から最近までの様子が紹介されていて、震災から10年以上経った今でも復興が続いていると感じました。

次に「震災遺構仙台市立荒浜小学校」を訪れました。ここは校舎2階まで津波が押し寄せ、児童・教職員と住民の方々合わせて320人が避難した校舎です。1階と2階には津波が押し寄せた跡が残っており、床が剥がれていたり、鉄骨が曲がっていたり、天井や黒板が損壊していました。震災直後の写真もあり、大量の瓦礫が積み上がっていて、元は小学校とは思えないほど悲惨な状況でした。もともと体育館にあった時計は、偶然にも津波が到達した3時55分を指して止まっていました。

そして、少し離れたところにある「震災遺構仙台市荒浜地区住宅基礎」の見学をしました。ここは荒浜小学校よりもさらに海に近いところあります。津波により地面が侵食されていたり、住宅が傾いていたり、住宅自体がなくなり、鉄骨だけが残っていたりしました。残された建物のありのままの姿を見て、あらためて津波の恐ろしさを痛感しました。

17日にはNPO法人虹色たんぽぽさん主催の養成講座に参加させていただきました。聞き書きの活動とは、地域のお年寄りや震災を経験した人の話を聞き、その人の話し言葉をそのまま記録し一冊の本に残す活動です。今回は東北大学の学生さんも一緒に参加しました。日本聞き書き学校講師の天野良平先生の聞き書き講座を受けた後、初めに震災当時に自分が経験したことをお互い7分間で話す7ミニッツ聞き書きを行いました。その後、荒浜地区で育ち、実際に被災された八木恵子さんのお話を伺いしました。参加メンバーのうち3人は、聞き書きを体験するのは初めてでした。3月3日の作品発表会に向けて、文章を作成しました。

下記は参加したメンバー4名の活動全体を通しての感想です。

震災遺構の小学校を訪れた時に、床がはがれていて、水飲み場が無残に壊れていました。それを見て、自分が想像していたより、津波というものは遥かに強大な力であると感じました。ただ、津波の被災を受けたにも関わらず、学校の古い資料が残っていたことはとても印象に残りました。資料が残っていたことは、学校が守ってくれていたおかげで、きちんと保管していなければ、「学校の歴史」も流されてしまったかもしれないと思いました。聞き書きでは、相手に経験を話してもらい、ありのままを書いていくということを学びました。実際に聞き書きを体験して、聞いたものをすべて書き出すことは難しいということを実感しました。ペアになって話を聞くのですが相手の方の「被災することは一瞬で何もかもが無くなってしまう」という話を聞き、災害というものは、とても非日常的になってしまうのだと改めて感じました。(社会福祉学科1年 小池尚也)

今回の活動は聞き書き体験をすることがメインではありましたが、行ったところで体験談を実際に聞くことができました。聞き書きでは自分たちと同世代の方のお話と被害にあった方のお話を聞くことで群馬にいる私には想像できないような悲惨さがありました。被災地といえば仙台や石巻がイメージされやすいですが、亘理も実際はすごく被害にあっているんだとおっしゃっていたので、聞き書きを通してそのことを伝えていける活動になったのかなと思います。 (社会福祉学科1年 河合真希)

震災から10年以上経過した現在では震災のことを知らない子どもたちや、記憶が曖昧な人々がいると考えられます。教訓や思いを伝える継ぎ手として自分たちが現地で得たものを他者に伝える活動をしていきたいと考えました。(社会福祉学科3年 佐々木南実)

無残な小学校や住宅を見て心が痛くなり、もうこのような悲劇を繰り返してはならないと強く感じました。現地の方がここには津波は来ないと言い伝えられていた、こんなに被害が出ると思わなかったとおっしゃっていて、災害が起こった際には、油断せず安全な場所に避難することがとにかく大切だと言うことを改めて実感しました。聞き書きは以前体験させていただいたことがあるのですが、天野先生の講座を受けるのは初めてだったので、聞き書きについてしっかりと学ぶことができてとても良い経験となりました。以前よりも良い作品を仕上げられるよう頑張りたいと思います。また機会があれば参加させていただきたいです。(薬学科3年、山本絢子)