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【わたりば】宮城県亘理町・山元町を訪問しました

ボランティア・ 市民活動支援センター 2023.04.11

 令和5年3月28日(火)、私たち災害復興支援団体「わたりば」メンバー3名は、宮城県の亘理町(わたりちょう)と山元町(やまもとちょう)を訪問しました。

 最初に訪問したのは、コロナ前には毎年訪問していた亘理町中央児童センターです。ここでは、70余名の子どもたちと交流することができました。コロナ禍において、昨年までは現地への訪問がかなわず、手作りのゲームを贈ったりZoomを用いてオンライン上で交流したりと、直接的にかかわる機会を持てずにいました。そのため、児童センターへの訪問は実に4年ぶりとなりました。
 今回は折り紙と画用紙を用いて桜の木を製作する企画を実施しました。子どもたちは、それぞれ思い思いの形に桜の花をつくり、終始楽しそうな表情でした。作成中に「3回も失敗しちゃった…どうすればいい?」と質問したり、「見てみてー!できたよ!」と嬉しそうに作品を見せるなど、子どもたちからも積極的に話しかけてくれて、私たちも楽しく交流することができました。
 その後は、児童センターの庭で子どもたちと鬼ごっこをして交流を深めました。元気いっぱいに走りまわる子どもたちと触れ合い、たくさんの元気をもらいました。

 山元町では「震災遺構中浜小学校」を訪れました。中浜小学校は12年前の東日本大震災で迫りくる大津波から児童や教職員、地域住民ら90名の命を守り抜きました。語り部さんのお話から、これはたくさんの「偶然」が重なり合った奇跡であると知りました。
 無残に折れ曲がった鉄骨や元の場所から数十メートル流された大きな石碑を見て、津波の威力を肌で感じました。屋上の倉庫には、人々が寒さや恐怖と闘い一晩を過ごした跡が当時のまま残されていました。水も食料もなく、暗い倉庫で余震におびえながら過ごした人々の恐怖や、最後の避難を決断した当時の校長先生の重圧を想像すると、胸が締め付けられました。
 そして、二度と同じ苦しみ味わわないために、私たち「わたりば」が災害復興支援団体として活動することの意義を強く感じました。

 再び亘理町へと戻り、特定非営利活動法人「わたりグリーンベルトプロジェクト」のみなさんから活動内容を聴き、「わたりば」の先輩方が植樹した木々の維持管理作業を一部行わせていただきました。東日本大震災で失われた海岸林の再生をはじめ、周辺に暮らす生き物の生態を守るこのプロジェクトは、さまざまな知識や技術を駆使した奥の深い活動であることが分かりました。かつて先輩方が植樹した松の苗木は、高さ横幅共に80センチ程に大きく成長していました。

 今回、亘理町と山元町に訪れたことで、震災当時の人々の心に触れること、そして地元の人々と直接顔を合わせて交流することができました。直接目で見て、触れることは「わたりば」という団体における活動の最大の魅力であると考えました。今後は、より多くの学生に参加してもらい、現地の方々から教訓を得て伝えることの大切さに触れてもらいたいと感じました。
 そのためにはまず、私たち自身がより多くの人と関わることで震災についての知識を得て、自分たちなりの「考え」を持つことが非常に重要であると考えています。復興が進んでいる現在だからこそ、記憶や教訓を風化させないための活動がより強く求められているのではないかと考えました。(文責:社会福祉学科3年 佐々木 南実)

子どもたちと交流

さまざまな学校で使う道具のほかに、松が根ごと流されて学校の中に。

2018年3月に先輩たちが植えた松。大きくなっていました。