【わたりば】福島の現状を知る会に参加しました
令和4年6月12日(日)、藤岡災害ボランティアサークル(代表:近藤敬子さん)主催の「福島の現状を知る会」にわたりばメンバー5名で参加しました。講師は一般社団法人AFW代表の吉川彰浩さんで、原発事故で大きな被害を受けた福島についてのお話をしてくださいました。
吉川さんが代表を務めるAFWは、福島の情報発信だけでなく原発事故からの地域再建を支援する活動を行っています。吉川さんは震災当時、東京電力の社員として福島第一原発で働いていたそうです。震災以前は地域の「安全を守るため」に仕事をしていたのですが、原発事故により大きな被害を受けた町を目の当たりにして、「『地域の人々一人ひとりの幸せ/人生』を預かっていた」ことに気づいたそうです。その後自分にできることをしようと考え、東京電力を退職した後にAFWを運営することとなりました。吉川さんはほかにも、小高駅の駅長として子どもたちの見守りや、民泊の運営など、地域のさまざまな活動に積極的に関わっていらっしゃいます。
原発は福島の人々を豊かにするためにつくったはずなのに、その「選択」がきっかけでその地域に暮らす人々の生活が一変してしまいました。吉川さん自身も避難されて、数年後に帰ってきた際に、バリケードが張られている町を見て、自分の町のはずなのに知らない町のようだったとおっしゃっていました。その地域に偶然住んでいたがために被害にあってしまったということから、災害はいつどこで起こるかわからないということを改めて感じました。
後半は一般の参加者も交えて、吉川さんに質問をしたり、実際にボランティア活動に行って感じたことを話し合ったりしました。私は福島に行ったこともなく、現地支援に携わったこともないため、何度も現地支援に行かれている方のお話を伺い、福島の現状を詳しく知ることができました。いつか機会があれば福島に足を運び、原発や町の様子を自分の目で確かめたいと思いました。
今回のお話の中で特に印象に残ったのは、吉川さんが「『福島から○○が生まれてよかった』、○○に当てはまるものが今はない」とおっしゃっていたことです。私は、今まで福島の原発事故と聞くとマイナスのイメージを持っていました。しかし、それを聞いてマイナス面だけでなくプラスの面にも目を向ける必要があるのではないかと気づきました。いつか「福島から生まれて良かったこと」がたくさん挙げられるようになってほしいと思いました。吉川さんは最後に「震災後に県外から多くの方がボランティアで来てくださり、交流ができたことはとてもよかった」とおっしゃっていました。ボランティアによって人のつながりが増えたことは、「福島から生まれてよかったこと」ではないかと私は思います。
福島では震災から11年たった今でも避難生活を余儀なくされ、自分の住んでいた町に戻れないという方が多くいらっしゃいます。また、戻ることはできても震災以前と同じ生活を送ることができている方はとても少ないと思います。だからこそ、私たちは福島で起きたことや現状を知り、そこから何を学べるか、自分たちにできることは何かを考える必要があるのだと思いました。(文責:薬学科2年 山本絢子)
