支え合い、乗り越える地域の力~能登半島地震災害の被災地での活動②
※9月18日(金)~21日(月)の能登半島での4日間のボランティア活動の続きです。
【4日目】 復興ガーデンの見学
<感じたこと>
・穴水町下唐川地区では、区長さんから震災当時の避難生活についてお話を伺いました。当時は、集会所にある15畳ほどの広間に約60人もの方が集まり、寝泊まりしていたそうです。全員が横になって休めるスペースはなく、一部の方は座ったまま眠っていたと聞き、避難生活の厳しさを実感しました。一方で、避難生活を送る中で、それまで引きこもりがちだった若い方が、避難所で多くの人と関わることで少しずつ心を開き、次第に行動的になっていったというお話も伺いました。避難生活は身体的・精神的に大きな負担がかかる一方で、普段とは異なる環境の中で人と関わることで、新たなつながりが生まれる機会にもなったのだと知りました。このお話から、災害時における「人とのつながり」の大切さを改めて感じました。
・下唐川地区には「復興ガーデン」がありました。全国から集まった大学の先生方をはじめ、ボランティアや地域住民の方々が力を合わせて作り上げたそうです。「ガーデンを作ってみないか」という一言をきっかけに始まった活動が、現在では色とりどりの花が咲き誇る素敵な場所となり、地域の新たなシンボルになっていました。復興ガーデンでは、地域の伝統行事を行ったり、冬にはイルミネーションを開催したりするなど、地域を盛り上げ、人が集える場所としてさまざまな活動が行われています。震災によって大きな被害を受けた地域でありながら、地域を盛り上がるような活動を続ける皆さんの姿に、地域の持つ力強さとパワーを感じました。
・区長さんをはじめとする地元住民の方々が、震災による被害や困難を抱えながらも、前を向いて地域の未来を考え、行動している姿がとても印象に残りました。学生一同、その姿勢に尊敬の気持ちを抱きました。このように多くの方が地域のために力を合わせ、復興に向けて一歩ずつ活動を続けてきたからこそ、現在の復興ガーデンが生まれたのだと思います。
【4日間の活動を通して】
実際に被災地に足を運んだことで、いまだに残る災害の爪痕や、被災後の生活、生活を支えるお金をめぐる問題など、メディアを通して見るだけでは知ることのできなかった現状を、たくさん知ることができました。また、写真洗浄ボランティアを体験し、「こういう支援の形もあるんだ」と新たな学びを得ました。活動を通して、紙写真が持つ価値を改めて感じるとともに、一枚一枚の写真に残された思い出に寄り添い、丁寧に作業することそのものが支援につながるのだと学びました。さらに、震災があったからこそ生まれた人との出会いや、そこから生まれた新たなつながりがあるというお話を伺い、人と人とのつながりの大切さについても考える機会となりました。
今回の4日間を通して得た学びや経験を、これからは「伝える」活動につなげていきたいと思います。災害の記憶を風化させないためにも、私たちが実際に見て、聞いて、感じたことを地域の方々に伝えていくことが大切だと感じています。そして、いつ起こるかわからない災害に備え、いざという時に一人でも多くの人が自分の命を守る行動をとれるように、私たち学生だからこそできることを考え、これからも活動していきたいと思います。
(災害復興支援団体わたりば 看護学科2年 伊藤 美優・子ども教育学科1年 福島 実侑)

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