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理科スクールを実施しました

地域・研究活動 2026.09.18

 理科や科学技術への興味を深め,学びに向かう力を育むことを目的に、高崎健康福祉大学では近隣の中学生・高校生を対象とした理科の実験イベントを毎年開催しています。今年度は、2026年8月7日(金)に中学生17名、高校生16名、合わせて33名(のべ40名)の方にご参加いただき実施いたしました。

 当日は、参加者が各学科に分かれ、専門的な知見を持つ教員のもと、普段の学校生活では体験できない本格的な実験に挑戦しました。以下に各テーマの実施内容を示します。

1)オリジナルのクラフトコーラを作ってみよう(健康栄養学科/参加者16名)
 コーラ特有の香りや味わいを生み出すスパイスや柑橘、甘味・酸味・炭酸の最適な組み合わせについて学びながら、実際のクラフトコーラ作りに挑戦しました。参加者は、香りや味の組み合わせによって飲み物の印象が大きく変わることを体感し、身近な飲料を通して食品科学の持つ面白さや奥深さに触れる貴重な機会となりました。

2)pH指示薬を合成して水溶液のpHを調べてみよう(薬学科/参加者8名)
 私たちの体や身の回りの物質において重要な尺度である水溶液の酸性・塩基性(pH)をテーマに実験を行いました。参加者は、液性によって色が変化する「pH指示薬」の合成に取り組みました。さらに、合成した指示薬を用いて身の回りにある様々な水溶液のpHを実際に測定・分析し、薬学や化学の基本的な手法とその役割について理解を深めました。

3)いろいろなゲル化剤を使ってゼリーを作ってみよう(生物生産学科/参加者5名)
 食品などで日常的に用いられているゲル化剤や増粘剤に着目し、ゲル(液体と固体の中間の物質)の特性について学びました。様々な種類のゲル化剤を組み合わせる実験を行い、それぞれの特性や組み合わせによる食感・物性の違いを比較検証しました。参加者は実験と体感を通じ、素材の選択が食品のテクスチャーに与える影響を楽しく探究しました。

4)試験管内で光るタンパク質を作ってみよう(子ども教育学科/参加者11名)
 生物の細胞内で行われているタンパク質合成の仕組みをテーマに実験を行いました。緑色に蛍光するタンパク質(GFP)のmRNA、リボソーム(コムギ胚芽抽出液)、アミノ酸を用い、試験管内で緑色に蛍光するタンパク質を合成しました。生命現象の基本であるタンパク質合成のプロセスを自身の目で観察・確認することで、生命科学の不思議さと魅力を実感しました。また、塩と台所用洗剤を使ってバナナとブロッコリーから抽出操作を行いました。得られた白い抽出物を特殊な試薬で検出した結果、ブロッコリーの抽出物はDNAであり、バナナの抽出物はDNAではないという結論が得られました。

 当日、参加者の皆さんは講師の指導のもと、真剣かつ楽しそうに実験に取り組み、生き生きとした表情で科学の探究を行っていました。受講後のアンケートでも「とても楽しかった」「普段体験できない実験ができて学びになった」「学校の授業だけでは分からなかった部分が実感できた」「器具の使い方が体験できてよかった」「人に教える難しさ・やりがいを感じた」といった感想が多数寄せられ、大変好評をいただきました。

 今回の「理科スクール」での体験が、参加された皆さんにとって科学の楽しさを再確認し、将来の可能性を広げる一助となれば幸いです。高崎健康福祉大学では、今後もこのような体験学習の機会を提供し、次世代を担う人材の育成に貢献してまいります。

 次回の「理科スクール」開催につきましては、詳細が決まり次第、大学ホームページにてお知らせいたします。

 以下は当日の実験の様子です。

テーマ1(健康栄養学科)での体験の様子
テーマ2(薬学科)での体験の様子
テーマ3(生物生産学科)での体験の様子
テーマ4(子ども教育学科)での体験の様子