サイエンスへの誘いを開催しました
サイエンスへの誘いを3月30日(月)に開催しました。今回は、「解熱鎮痛薬を合成してみよう」というテーマで分子設計化学研究室の信田智哉 講師、山際教之 教授、天然薬物学研究室の渡辺和樹 准教授の指導により実施しました。
はじめに、医薬品の多くが有機化合物であり、有機化合物は各原子の繋がりで構成されること、各原子の繋がりには規則があることを学んでもらいました。次に、生体内における有機化合物の変換は、有機反応がかかわり、その反応にかかわる酵素の働きを医薬品で阻害することにより医薬品の効果あるいは副作用が発現することを学んでもらいました。さらに、今回参加者が実際に合成する解熱鎮痛薬であるアセトアミノフェンの開発の歴史やアセトアミノフェンの合成方法について学んでもらいました。その後、パラアミノフェノールを原料として、無水酢酸を用いたアセチル化反応によりアセトアミノフェンの有機合成を行ってもらいました。有機合成後に、原料であるパラアミノフェノール、各参加者が合成した有機化合物、アセトアミノフェンの3つの化合物を薄層クロマトグラフィーで展開して、合成した有機化合物とアセトアミノフェンのRf値が同じであることを確認してもらいました。そして、塩化鉄(III)試液による定性反応で、アセトアミノフェンの溶液の色の変化を確認することにより、参加者の合成した有機化合物がアセトアミノフェンであることを確認してもらいました。
次回の「サイエンスへの誘い」は2027年3月下旬に実施を予定しております。詳細については、パンフレットができ次第、ホームページなどで案内致します。
その他、2026年7月20日(月、祝日)に公開講座「第32回高校生のための科学実験講座」を開催します。この講座は、薬学に関連する基礎的な実験を通して大学での研究内容や講義の雰囲気を肌で感じてもらい、科学実験の面白さや薬学という学問の魅力を知ってもらうことを目的としています。薬学に限らず理系科目に興味のある人、科学実験をやってみたい人、大学の施設の中で学生生活を体験してみたい人は奮ってご参加ください。「第32回高校生のための科学実験講座」の詳細については、パンフレットができ次第、ホームページなどで案内致します。

