子ども教育学科 健大パートナーシップ・プログラム(健大PP)の実施
子ども教育学科では、6月4日(水)、11日(水)の2日間に、高崎健康福祉大学高崎高等学校の高校生を対象に、健大パートナーシップ・プログラム(健大PP)を開催しました。健大PPは、子ども教育学科の教員が研究者としてアカデミックな専門性を高校生に紹介することで、高等教育機関への導入教育を行うことを目的として実施しています。
第1日目には、石川徹先生より講義「子どもの遊びって環境からどんな影響を受けているの?」が開講されました。健大高崎高校より7名の生徒が参加しました。
講義は、“環境とは何か”という問いから始まり、社会におけるさまざまな視点から環境を捉えることの意味と重要性を学びました。次に、環境という言葉の括りの幅広さに気づいた上で、保育現場における子どもたちの環境にはどのような意図があるのかについて考えていく活動が行われました。準備された多様なおもちゃを自由に使ってみるという活動では、生徒は初め戸惑いながらも、次第に夢中に遊びに取り組んでいました。生徒たちはこの活動から、行動は自分の意思だけでなく、環境からも引き出されることを学びました。周囲の環境によって、子どもたちの行動はダイレクトに影響を受けること、環境によって子どもが経験できる内容の幅が決まってくることを学びました。
まとめでは、講師より「保育者は、環境づくりの“プロ”でもあり、子どもが好きであるとか、歌が上手いとか、ものつくりがうまい、ということだけではない」ということが伝えられました。本講義を通して、子どもにとって自ら主体的に○○したいという発想に至るための環境の用意が大切であることを学ぶ機会となりました。
参加した生徒からは、「環境に応じて子どもの行動が変わるとは思っていなかったので、すごくびっくりしました。 僕にも弟がいるので動線など、よく考えてみたいと思いました。」などの感想をいただきました。


第2日目には、今井邦枝先生より講義「子ども向け番組を分析する」が開講されました。健大高崎高校より4名の生徒が参加しました。
講義は、異なる2つの子ども向けテレビ番組を比較視聴し、番組の構成や登場人物、キャラクターの特徴を捉えていく活動から始まりました。生徒たちは、時間の経過とともに番組の内容がどのように変化していくか、気づいたことを文章で記述していきました。視聴後、2つの番組の構成を時系列的に整理し、比較を行いました。生徒からは、短い物語やアニメーションが連なっていること、新しいキャラクターがかわるがわる出てくることなど、子ども向け番組ならではの展開のスピードを指摘する意見が出てきました。また、番組によって、クイズの有無、登場人物の年齢、歌の曲数が違うことなど幅広い視点での発表がありました。子ども向け番組という括りの中でも、扱われる内容が異なることに気がつきました。
講義のまとめでは、講師より「分析した子ども向け番組は対象年齢が決まっている」こと、「発達段階を踏まえ子どもが楽しめるように工夫されている」ことが確認されました。対象とする子どもの発達段階と理解度によって、番組の内容や展開が異なることを学びました。生徒たちは講義を通して、番組の構成には対象年齢によってさまざまな工夫があることに気づき、発達段階を踏まえた子どもとの関わり方を知ることのできる機会となりました。
参加した生徒からは「高校生の立場で教育番組を見てみると、視点が変わって、いろいろなことに気づくことができて、とても面白かった」などの感想をいただきました。


今回の講義を通して、参加した高校生たちにとっては保育者を目指すための学びの第一歩となったことと思います。大学進学や進路選択の上で、健大PPでの大学教員からの講義は専門的な学習をイメージできる貴重な機会となったと思います。今後、高校生を対象とした導入教育として、高校生たちの進学後の学習をスムーズに展開できるものとなるよう、より一層の充実を図っていきたいと考えています。