2021.05.21 学生活動
「チーム医療アプローチ演習」合同授業が開催されました。
令和3年5月15日(土)に、全学部合同の「チーム医療アプローチ演習」の合同授業が行われました。
現在、医学の進歩と高齢化の進行により、身体的な治療を行うだけでなく、心理面、社会面にも配慮した医療福祉の提供が求められています。そのためには、医療福祉に関連する多職種が専門性を発揮し連携することが不可欠です。
IPW(専門職連携実践:Interprofessional Work)は、専門職同士が互いに学習しあうことと当事者に着目した連携の在り方を示しています。IPWを行うためには、異なる専門職同士が互いに理解しあい、尊重し合うコミュニケーション能力が必要となります。その教育方法がIPE(専門職連携教育:Interprofessional Education)です。IPEは、学生同士あるいは専門職同士が同じ場所で一緒に学び合うことで、他者理解と自己理解を促進する協働を意図した教育です。
昨年度はCOVID-19の影響があり合同で行うことができませんでしたが、今年度は感染対策をしっかりと行いながら合同授業を実施することができました。
子宮頸がんで多発転移があり緩和ケア病棟に緊急入院した女性を事例としました。輸血や酸素投与をしており、疼痛緩和として麻薬を内服しています。そのような状態の患者さんが、「家族で温泉旅行に行きたい」と希望があったとき、各職種で知恵を出し合いチームアプローチをしていくにはどうしたらよいか?
学生達は、とても楽しそうに真剣にグループワークを行っていました。自分自身の役割と他の職種の役割を確認しあい、それぞれの視点で患者さんにとって安全で安楽な、より良い方法をディスカッションし発表することができました。お互いの職種を理解することができ、同じ目標に向かって試行錯誤したことは、とても大切な体験になったと思います。今後に生かし活躍されることを期待しています。