2025.10.02 薬学科
薬学アイルランド海外研修
海外での薬局の役割や薬剤師の業務、薬学教育について学ぶことを目的に、2025年度薬学科アイルランド研修を実施しました。9月11日(木)に成田空港から、薬部学生5名(3年生2名、1年生3名)と引率教員1名(中西)がアイルランドダブリンへと出発し、 9月20日(土)帰国するまでダブリン大学トリニティカレッジ(Trinity College of Dublin, TCD)薬学部を拠点に、様々な研修を実施しました。学生たちは、ダブリン市郊外Portmarnockという海岸沿いの閑静な住宅地でホームステイし、現地8日間ダブリンに滞在しました。

到着翌日から、早速、学生たちは今夏健大を訪れたTCDの学生と一緒に、自主的に市内の薬局を複数訪問し、薬局の役割と薬剤師業務について聞き取り調査を行いました。また、TCDで臨床薬学を担当されているRossi先生と一緒にBoot’s薬局を訪問・見学し、薬局の役割や薬剤師業務に関する丁寧でわかりやすい説明を受け、薬剤師と直接話し合い、アイルランド(EU諸国)における調剤、服薬指導、医薬品管理、情報提供、コミュニケーションについて学びました。


昨年と同様、アステラス製薬のご厚意を賜り、ダブリン市郊外にあるアステラス製薬工場を訪れました。現場の職員から丁寧なわかりやすい英語で説明を受けながら、アステラス製薬の主力商品である過活動膀胱治療薬ミラベグロンの製造工程(混合、縮合反応、結晶化)に必要な製造機械やパイプライン、各工程において反応率や結晶化を確かめるための品質管理(QC)ラボを詳しく見学させていただきました。製剤学の授業で習う製剤機械や単位操作を英語で理解するとても貴重な機会でした。見学の最後には、社員食堂でサフランライスやキッシュなど現地のグルメをご馳走していただき、学生たちは美味しいランチにも大変興奮していました。


9月16日からTCD薬学部で授業が開始されたのにあわせて、TCD薬学部3年生に開講されている薬剤、薬理、臨床薬学に関する授業を聴講しました。TCDでの授業時間は1コマ約1時間(授業は約50分)、午前9時から午後6時までみっちり授業を受けます。ほとんどの授業では鉛筆とノートといった健大の様子とは全く異なり、紙媒体のレジュメは使用されずノートパソコンでメモを取り、アンケートフォームで教員の質問に答えるパターンです。進んだデジタイゼーションと徹底されたSDGに、研修に参加した本学の学生は驚いてた様子です。臨床薬学に関する授業では、先生に指名された学生が、その場で患者の臨床シミュレーションに臨み、コミュニケーションスキルを鍛える実践的な授業に大変感銘を受けていました。


TCDの日本人サークル(日本人コミュニティ)との交流も実施しました。日本人サークルが主催する新歓企画とし開かれた折り紙教室やお茶会に招いていただき、様々な国からの留学生と英語での会話を楽しみ、友好を深めました。

滞在中は、TCDの図書館(Old library/Digital experience)を訪れました。図書館に保管されている『ケルズの書』は、約1200年前にアイルランドの修道院で制作された、ケルト美術の最高傑作とされる豪華な手写本の福音書で、学生たちはその色彩豊かで精緻な図像に感銘を受けていました。また、ハリーポッターやスターウォーズでも有名なOld LibraryのLong Roomへ足を踏み入れた時はその素晴らしさに感激していました。その他市内の歴史的建造物(ダブリン城)やアイランド西海岸にあるGalwayの街を観光し、アイルランドの歴史や文化について造詣を深めました。



