2023.07.27 薬学科
第29回 高校生のための科学実験講座を開催しました
第29回高校生のための科学実験講座を7月22日(土)に開催しました.今回は,「脳の役割から効果的な勉強方法を考えよう」というテーマで分子薬物治療学研究室の中道範隆 教授と柴垣郁弥 助教の指導により実施しました.初めに脳の役割と情報処理を担う神経細胞について学習してもらいました.次に神経伝達物質について説明した後に,身近な調味料である塩,砂糖,グルタミン酸による神経毒性の検出を実際に体験してもらいました.その後,マウスの脳切片やヒトの様々な組織切片を顕微鏡で観察してもらいました.次に神経伝達物質として働く調味料はどれか,細胞内Caイオン濃度の測定と神経毒性の結果をもとに考察してもらいました.最後に,神経伝達物質や脳の役割から効果的な勉強方法について考えてもらいました.
薬学部では春休みと夏休みの期間中に,公開講座「高校生のための科学実験講座」を開催しております.この講座は,薬学に関連する基礎的な実験を通して大学での研究内容や講義の雰囲気を肌で感じてもらい,科学実験の面白さや薬学という学問の魅力を知ってもらうことを目的としています.薬学に限らず理系科目に興味のある人,科学実験をやってみたい人,大学の施設の中で学生生活を体験してみたい人は奮ってご参加ください.
次回の第30回高校生のための科学実験講座は2024年の春休み期間での実施を予定しております.詳細については「第30回 高校生のための科学実験講座」のパンフレットができ次第,ホームページなどで案内致します.
神経毒性の検出試薬を添加する様子
組織切片を観察する様子