授業・研究紹介③ 内田祥子先生(インタビュー)

2020.07.20 子ども教育学科

授業・研究紹介③ 内田祥子先生(インタビュー)

 現在、一部授業は再開されましたが、いまだ大部分の授業はオンラインにて行われており、授業の様子をお届けできません。

 今回もインタビュー形式にて本学講師、内田祥子(さちこ)先生の授業や研究内容を紹介いたします。

―聞き手:本日はお忙しい中ありがとうございます。早速ですが、オンライン授業の現状についてお聞きします。

―内 田:オンライン授業となり当初は大きな混乱が生じるのではないかと危惧しました。しかし学生のみなさんが落ち着いて対応してくださり、オンライン上の授業課題にもきちんと取り組んでくださっています。ただ保育者や教育者になるためには、模擬授業や現場実習のなかで、子どもたちとの関わりを通じて実践力を磨いていくことも大切だと思っています。
このような厳しい状況ですが、学生のみなさんの夢の実現に向けて、大学・教員側としてできる限りのサポートをしていきたいと考えています。

内田先生の研究室
オンラインにて指導しています

―聞き手:内田先生が研究者の道を選んだきっかけを教えてください。

―内 田:最初から研究者になりたいという強い気持ちを持っていたわけではありません。何となく将来の夢が見えずにすすんだ大学院でしたが、仲間と文献を読み、議論をする時間がとても楽しかったことがきっかけで、研究の道に進むことを決めました。研究は、日常の出来事に対する常識的な見方を疑い、新しい見方、考え方を探究していく活動です。もちろん生みの苦しみはあるのですが、子どもの頃に夢中になって遊んだ頃のワクワクした気持ちを思い起こさせてくれる楽しい仕事だと思っています。

―聞き手:続きまして、内田先生の専門分野についてお聞きします。

―内 田:発達心理学という分野で、子どもの遊びと発達の関連性を研究しています。

 例えば2歳頃から子どもたちが夢中になるごっこ遊びですが、子ども達はいろんな役割を演じ、モノを見立てる行為を通じて、コミュニケーション力や想像性など様々な力を身に着けていきます。このように乳幼児期の子どもたちにとって遊びは様々な面を発達させる重要な活動ですが、近年は社会状況の変化によって、十分に遊びこむ時間も空間も子どもたちから奪われてしまっています。保育現場には、これまで以上に子ども達の充実した遊びを作り出す役割が求められおり、保育者が子どもの遊びにどのように関わり、どんなサポートをしたらよいかを研究することはとても大切だと考えています。また最近は、保育の場で過ごす多様な文化的背景を持つ子ども達の発達を支えるために、保育現場と共同で遊びプログラムを開発することにも関心があります。

―聞き手:先生の担当の授業内容について教えてください。

―内 田:主に、保育・教育コースに在籍し、保育者を志す学生さんたちに、授業をしています。「保育原理」「保育内容人間関係」「幼稚園教育実習」「幼児教育指導論」「遊びの指導」などを担当しています。

授業で使っているテキストなど
人形は学生たちの手作りです

―聞き手:先生は子育をしながら、研究活動を続けていらっしゃいますが、研究と子育ての両立についておききしてもよろしいですか。また、子育てを通して得たことはありますか。

―内 田:子どもが11ヶ月になったころから保育所に預けて仕事に復帰しました。慎重で環境の変化に敏感な子どもだったので、最初の1か月間は水もお茶も飲まずにひたすら泣き続け、保育士さんからは「脱水症になる恐れがあるのであずかれない」と言われ途方に暮れました。でも数か月後には喜んで保育園に行くようになり、自宅ではほとんど歩こうとしなかった子どもが、お友達に刺激をうけてつかまり立ちを始めたり、いろんな食材を食べられるようになったりと、どんどん活発になっていきました。このような経験のなかで、子どもは生まれながらして様々な可能性をもっていること、そしてその可能性は保育士さんやおじいちゃんおばあちゃん、おともだちなどたくさんの人との関わりのなかで引き出されるということを感じました。子育てと両立しながら働くことは大変ですが、社会全体で子育てしてもらえることのありがたさを知ることができました。子どもの発達環境を研究したり授業で伝えたりしている現在の仕事にも、その経験が大いに生かされていると思います。

―聞き手:先生は実習指導(幼稚園)を担当されておりますが、実習に臨む学生に対し、思うことをお聞かせください。

―内 田:実習は社会の中で通用する自分を作るための最初の関門であり、同時に、社会の中で働くことのやりがいや楽しさを知る貴重な機会でもあります。多くの学生さんたちが、実習を通じて保育者という仕事の責任の重さや大変さを実感し、自信を失います。「子どもが好き、可愛い」という感情だけではやっていけない専門性の高い仕事だと気が付くようです。しかしその気づきこそが、とても大切で、自分に足りないものは何かを見つめ、学びなおす機会を与えてくれます。実習をきっかけにして、学生さんたちのまなざしが徐々に真剣なものに変わっていく様を、間近で見ることができることがとてもうれしいです。

―聞き手:先生が学生や受験生に薦めたい本は何ですか。

―内 田:保育者だけでなく、小学校や中学校で教師になりたいという方にもおすすめしたいのは、津守真著「子どもの世界をどうみるか 行為とその意味」(ミネルヴァ書房)という本です。子どもが本来もっている力や可能性を引き出すことが、保育や教育において大切です。そのためには、「〇歳になったら〇〇ができなければならない。」という大人側の要求を一方的押しつけるのではなく、まず子どもの思いや表現にしっかりと耳を傾けなければならないということが優しい語り口で書かれています。

―聞き手:先生のゼミについてお聞きします。先生のゼミはアットホームな雰囲気で、ゼミ生たちがとても仲が良いと聞いておりますが・・

―内 田:友達関係とは一味違う、志を共有し合うよい関係を築いてくれていると思います。ゼミ活動の一つとして、保育施設で自分たちの企画した遊びを子ども達と一緒に楽しむ活動を定期的におこなっています。そうした活動は、保育に対する問題意識を高め実践力を磨くだけでなく、仲間とのチームワークを高める機会にもなっていると思います。これまで卒業論文に取り組んだ学生たちのテーマは、保育現場での子どもの遊びを観察したり、子ども達が好きなアニメや物語の魅力を分析したり、保育制度の課題を整理したりと多岐にわたります。自分のデータと向き合って、そこからどんなことがいえるのかなと考えて文章にしていくという作業は、最初はとても大変ですが、日々の子どもの姿から援助を考えていく保育の仕事にも必ず役に立っていくと思います。

保育施設での活動のあと
ゼミのみんなで撮影

―聞き手:本学では、教員採用試験の対策のほかに、公務員試験(保育士・幼稚園教諭、一般職)の対策も行っています。サポートはどのようになさってまいすか。

―内 田:公務員試験に臨む学生たちは、自分でコツコツと勉強してしっかり合格を勝ち取っている学生ばかりなので、私から何かをやっているということはないですが・・ 強いていえば悩み相談の相手になっています。勉強が思うように進まない、私立園に気持ちが傾き始めたなど、合格するまでに気持ちが揺れ動くこともあるので、そのようなときに話し相手になって、気持ちの整理がつけられるようにサポートしています。(昨年は、公務員試験に保育職5名、行政職2名現役合格)

―聞き手:最後に本学を目指す受験生へアドバイスをお願いします。

―内 田:様々な入試試験の方法があるので、自分に合うものを見つけて挑戦してほしいです。

また、本年度はWEB オープンキャンパスが、7月23日(木)・24日(金)及び8月22日(土)・23日(日)に実施されます。

本学の教育内容を知る良い機会ですので、是非ご参加ください。お待ちしております。(本学ホームページから申し込みできます)

―聞き手:本日はありがとうございました。

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