2025.08.19 薬学科
理科スクールを開催しました
中学生および高校生を対象とした理科スクールを8月8日(金)に開催しました。理科スクールは、実験を通じて分析化学と生命科学を学ぶことができる企画として毎年開催しています。本年度は、健康栄養学科、薬学科、生物生産学科、子ども教育学科から1つずつ実験のテーマが設定され、参加者は希望するテーマを1つまたは2つ選び実験を行ってもらいました。薬学科では、「解熱鎮痛薬を合成してみよう」というテーマで分子設計化学研究室の信田智哉 講師、天然薬物学研究室の渡辺和樹 准教授の指導により実施しました。薬学部の講座には、22名(内訳:中学生9名、高校生13名)が参加しました。
はじめに、医薬品の多くが有機化合物であり、有機化合物は各原子の繋がりで構成されること、各原子の繋がりには規則があることを学んでもらいました。次に、医薬品の安定供給のため、医薬品の有機合成は重要であり、今回は解熱鎮痛薬であるアセトアミノフェンの開発の歴史やアセトアミノフェンの合成方法について学んでもらいました。その後、実際に、パラアミノフェノールを原料として、無水酢酸を用いたアセチル化反応によりアセトアミノフェンの有機合成を行ってもらいました。有機合成後に、原料であるパラアミノフェノール、各参加者が合成した化合物、アセトアミノフェンの3つの化合物を薄層クロマトグラフィーで展開して、アセトアミノフェンの合成が成功したことを確認してもらいました。併せて、塩化鉄(III)試液による定性反応で、アセトアミノフェンの溶液の色の変化を確認してもらいました。
今回の化学実験を通して、参加者には創薬や医薬品の安定供給のために有機合成が重要であること、有機合成した物質の性質などを学んでもらいました。高崎健康福祉大学では毎年夏ごろに「理科スクール」を開催しています。次回の開催につきまして、詳細が決まりましたら大学ホームページ等でご案内いたします。

TLCで物質を検出している様子

呈色反応を観察する様子