薬学部 薬学科 Q&A

さまざまなご質問にお答えいたします。

 
 

入試について

薬学部を受験したいのですが、どのような入試がありますか。また、入試の科目は何がありますか?
総合型選抜、学校推薦型選抜(公募制)・(指定校制)、一般選抜、大学入学共通テスト利用選抜があります。また、特別選抜として、外国人留学生および帰国子女選抜があります。選抜の科目は、英語、数学、化学、生物があります。科目は選抜区分により異なるので、詳しくは該当年度の学生募集要項および高崎健康福祉大学入試サイトをご覧ください。

入試について

薬学部の6年間でどのような講義や実習を学ぶのでしょうか?
1年次では、薬学の基礎となる学問について学びます。また早期体験学習で病院を訪問し、医療人の心構えや態度を学びます。2年次からは薬学専門の授業が始まります。それに加えて学生実習も始まります。実験操作を体験することで知識・技能の修得を目指します。3年次になると講義内容もより専門性の高いものとなっていきます。4年次には専門科目に加えて、年度末に行われる客観的臨床能力試験に向けての実務事前実習で薬剤師業務の基礎について学びます。5年次では病院と薬局でそれぞれ11週間ずつ実務実習が行われます。この実習で実践的な薬剤師としての技能や態度を身につけます。それと同時に各研究室に配属され、卒業研究を行い、最先端の研究活動に携わることで問題解決のためのアプローチなどを修得します。6年次では、薬剤師となる夢の実現に向けての国家試験対策に取り組みます。薬学部で学ぶ科目の一覧、および科目間の関係、および薬学部の1年間のできごとをご覧下さい。
共用試験について教えてください。
4年次の後期に共用試験を実施します。共用試験は『知識領域における試験』(CBT:Computer-based testing,シー・ビー・ティ)と『技能・態度を評価する客観的臨床能力試験』(OSCE:Objective Structured Clinical Examination,オスキー)です。
卒業研究は、いつ、どのように行うのですか?
卒業研究は、薬学で学んだ知識・技能・態度の応用として薬学・医療の進歩に繋がるようなテーマについて研究を行います。薬学共用試験を修了し、5年生進級時に希望に沿って研究室に配属され、研究室教員の指導のもと6年生前期終了時まで研究を行います。得られた成果は卒業研究発表会で公表するとともに卒業論文としてまとめて提出します。薬学における研究の位置づけを理解し、生涯にわたり意欲を持って問題解決に取り組む姿勢を身に付けます。
勉強や学生生活のことを先生と直接相談することはできますか?
本学薬学部は定員が90名と少ない上、学生と教員が同じ建物の中で1日を過ごしており、学生と教員の「距離」が非常に近く、日々の学習で感じた疑問を教員にすぐに聞くことができる環境になっています。さらにアドバイザー制度があり、入学した学生全員にアドバイザーとなる教員が配置され、勉学から学生生活までの指導を4年次までの4年間、継続して実施します(5、6年次は卒業研究の指導をする教員がアドバイザーとなります)。
どのような特待生制度や奨学金制度がありますか?
一般入試で優秀な成績を修めた入学者にはその成績に応じて卒業まで、あるいは1年次の授業料の全額あるいは半額が免除される特待生制度があります。推薦入試で優秀な成績を収めた入学者にも、1年次の授業料の全額または半額が免除されます。また、推薦入試の合格者は、一般入試と同じ日に実施される特待生選抜試験を受け、成績が優秀な場合には一般入試での成績優秀者と同じ特待生制度も利用できます。入学後の経済的なサポートとしては、日本学生支援機構の奨学金を始め、地方公共団体や企業による薬学生を対象とした奨学金を利用できます。また、本学の給付型および貸与型の奨学金制度もあります。特待生制度や奨学金などの支援制度の詳しいことは入試ページの奨学金・学生支援をご覧ください。
入学後に海外に留学したり、研修に行く機会や、海外の学生との交流について教えてください。
本学は、オーストラリアやドイツ、ベトナムなど、海外の大学と国際交流協定を結んでおり、定期的に海外研修が開催されます。例えば、夏のオーストラリア研修では、シドニー大学英語教育センターでの英語研修や各種施設訪問、ホームステイを通じて英語能力を磨きます。また、春のベトナム研修では、ホーチミン医科薬科大学での実習、病院や薬局訪問を通じて国際医療を学ぶことができます。海外研修は、語学、医療、福祉、教育など、種類によって研修の目的や内容が異なりますので、自分の目的にマッチした研修に参加することができます。また、協定を結んでいる大学から、定期的に研修生が来学されるので、海外研修に行かなくても海外の学生と交流できます。

共用試験・実務実習について

共用試験について教えてください。
薬学部薬学科を卒業し、薬剤師国家試験受験資格を得るためには実務実習という科目の単位を修得する必要があります。実務実習では、薬を調合したり患者さんにお渡しする、といった実際の薬剤師業務を、薬剤師さんの指導の下で学びます。実務実習に参加するために必要な知識・技能を確認するための試験が薬学共用試験で、技能を確認するOSCE(オスキー)、知識を確認するCBT(シービーティー)からなります。全国統一の基準で4年次後期に実施され、この試験に合格しないと実務実習には参加できません。
OSCE(オスキー)とはどのようなことをするのですか?
OSCE(Objective Structured Clinical Examination;客観的臨床能力試験)は、薬学部薬学科の学生が実務実習を開始する前に技能及び態度が一定の基準に到達しているかを客観的に評価するための実技試験です。薬局や病院での実習を遂行するのに必要な5つの領域の6課題についての実地試験、および標準模擬患者(患者さん役)が参画するシミュレーションテストからなります。
CBT(シービーティー)とはどのようなことをするのですか?
CBT(Computer-Based Testing)は、学部薬学科の学生が実務実習を行うために必要な知識、態度が、一定の基準に達しているかを、コンピューターを使って客観的に評価する試験です。薬学科における教育は薬学教育モデル・コアカリキュラムにしたがって実施されるので、その内容を理解しているかどうかを確認する試験になります。
実務実習は、いつ、どこで、どのように行うのですか?
実務実習は4年次の2月から5年次1月までの間を4期に分け、11週間ずつ薬局、病院の順に行います。実習先は学生さんの希望を基に地区調整機構で薬局と病院を指定され、各実習施設の薬剤師さんの指導の下、薬学教育モデル・コアカリキュラムに準じた施設ごとのカリキュラムに沿って実習を行います。実際に調剤や患者さんに対する服薬指導、薬局では在宅業務、病院では病棟業務など、薬剤師業務を体験します。実務実習の単位を取得しないと、卒業できず、さらには薬剤師国家試験を受験することができません。

薬剤師国家試験について

薬剤師国家試験とはどのような試験ですか?
薬剤師になるためには、薬剤師国家試験に合格する必要があります。薬剤師国家試験を受験できるのは原則として6年制の薬学部薬学科の卒業生のみとなります。試験は例年2月に2日間の日程で実施されます。試験問題は、薬学部薬学科で学習する基礎的科目から専門的、実践的な問題までと幅広く、物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務の7科目から345問出題されます。この薬剤師国家試験に合格すると薬剤師免許を取得することができます。
薬剤師国家試験に合格するためにどのような対策をされていますか?
薬剤師国家試験を見すえた6年間のカリキュラムが組まれていますので、1年次の基礎的な科目から順次積み上げていき、高学年の応用的、専門的な科目を学ぶことで、国家試験に対応できる知識を習得していきます。5・6年次では、それまでに学んだことを確認し、さらに科目横断的な理解を深めるための薬学総合演習IIや薬学総合演習III、臨床薬学演習などの科目を用意しています。また、定期的に実施する学内試験や模擬試験を通して知識の定着を確認しながら学習を進めて行くことができます。希望者には課外補習やPCを使った問題演習も用意しています。また、薬学学修支援センターを設置し、本学の特徴である少人数制のメリットを活かし、アドバイザー教員と協力して個々の学生に対する入学から卒業、そして薬剤師国家試験合格までの学びをサポートしています。

卒業後のことについて

薬学部を卒業するとどのような分野に就職できますか?
薬学部卒業生の多くが、病院・薬局の薬剤師として就職します。その他に、公衆衛生・医療行政分野の検査・監視業務などを行う公務員として、あるいは製薬企業のMR(医療情報担当者)や品質管理、さらには、化学・食品メーカーなどの幅広い分野に就職しています。
卒業し、就職してからも、大学で学ぶ機会はありますか?
高崎健康福祉大学薬学部では年に2回、春と秋に、卒業生や保険薬局、病院の薬剤師さん等を対象に生涯学習セミナーを開催しております。各回のテーマごとに、その分野の専門の先生に講師を依頼し、疾患と最新治療、あるいは講師の先生の研究等をご講演していただいております。ちなみに平成30年度に開催した2回のセミナーのテーマは、「栄養サポートチームの現状と未来」、「変革期を迎えた糖尿病治療」でした。毎回100名を超える方が参加され自己研鑽に励まれています。
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