
保健福祉学科(現・社会福祉学科) 2012年卒業 長沼 秀哉
大学時代には、ゼミで、現代の福祉の問題についてみんなでよく話し合いました。ここで、ある問題について、背景に隠れたさまざまな状況を調べたうえで自分なりに意見を持ち、人に伝えるという練習ができたことは大きな力になっています。
現在は、老人ホームの相談員として、ショートステイの調整や、入居が必要な方やその家族から生活状況を聞きながら相談を受けています。なかには、ご本人が入居を希望されていても、健康上の問題や経済状況から入居が難しいといったケースもあるため、利用できる支援制度を探したり、病院などの関係機関と連絡を取りながら問題解決への道筋を立てていきます。
自分の働きかけによって、相談者の抱える問題が解決したと感じたときにはやりがいを感じます。しかし、制度の限界や地域資源の不足などにより対応しきれなかったというケースは数多くあります。地域や行政への働きかけが足りなかったと反省することもありますが、さらに知識を深め、ご本人やご家族の希望をかなえられる方法を提案していきたいです。

相談者の希 望に沿う解決案を考えていきます。