医師や看護師と協力して
食の側面から患者さんの体調を管理しています
医師や看護師と協力して
食の側面から患者さんの体調を
管理しています
群馬大学医学部附属病院
栄養管理部 / 管理栄養士
渡口 泰友(2015年3月健康福祉学研究科 食品学専攻 博士前期課程修了)
現在は入院患者さんを50〜60名担当し、栄養管理業務を担当しています。身長や体重などの身体計測やアルブミンなど血液検査の数値を通じ、患者さんが食事をしっかりとれているのかどうかを確認。管理栄養士の視点から気づくことがあれば医師に治療方針を打診することもあります。糖尿病や腎臓病などの特別食を必要としている方はもちろんですが、一般食の患者さんも含めて、食事量があまりとれていない方がいる場合は、なぜ食事がとれないのかを病棟で看護師と話し合います。場合によっては「食事の種類を変えて量を調節しましょう」といった具体的な提案も行います。患者さんの食事に関して、医師、看護師、管理栄養士の三者がそれぞれ専門的な視点から食事に関する状況をみることで、トリプルチェックの機能を果たすことができています。またNST(栄養サポートチーム)にも参加し、週に一回、特に栄養サポートが必要な患者さんに対して、他の医療職の方とカンファレンスを行っています。栄養ケアプランの妥当性の評価や今後の治療方針の策定などを行う話し合いで、管理栄養士として果たさなければならない責任も大きく、医療の現場で自分の専門性を強く発揮できていると実感します。
幅広い対象者を支えるために
大学での学びが活きています
沼田市役所
健康福祉部 健康課
管理栄養士
加藤 千奈美(2015年3月卒業)
行政栄養士は乳幼児から高齢者まで対象者の年齢層が広く、妊婦やさまざまな健康課題を抱える方への支援を求められます。大学での学びは、多くの領域にわたる栄養学の知識はもちろん、評価・指導の手法や、文書作成、統計処理など、あらゆる知識とスキルが実践の場で役立っています。これからも常に新しい情報を取り入れることを意識して、市民の健康を身近な場所から支える存在でありたいです。
子ども達の成長と笑顔を
毎日のやりがいとして
見附市立見附小学校
見附市学校給食センター
栄養教諭
関 智亮(2008年3月卒業)
“人は栄養素ではなく、食事を食べている。だから栄養士は栄養素を食材や料理に置き換えて話をしなくてはいけない”、大学で先生から教えられたことは、いまでも、子ども達に栄養教育を行う際に心に留めるポイントとなっています。給食センターでの給食管理、学校での栄養教育と、幅広い業務と向き合う中で、模擬授業や調理実習をはじめとした、大学で得られた実践的な経験と知識の大切さを改めて感じています。