保健医療学研究科 理学療法学専攻

理学療法学専攻

理学療法学専攻は、臨床理学療法学と地域理学療法学の2領域に分かれています。学生は、選択した各領域に分かれて専門科目を学ぶことになりますが、すべての学生が分野や領域を超えて、保健医療統計特論・チーム医療特論・チーム医療アプローチ特別演習を必修科目として学びます。また、理学療法学分野の2つの領域間にも7つの共通科目を設定して幅広く学ぶことができます。
臨床理学療法学領域では、臨床における問題をより深く考え、正しい臨床判断を行うために臨床思考過程の成熟を図る必要があり、それに対応できるよう臨床推論能力を高める教育を行います。また、対象者の個別性に関する評価や動作や生活を阻害する因子の抽出に資する評価などの新たな視点での評価指標の開発や治療法の開発及びそのエビデンスの構築についての教育・研究指導を行います。
地域理学療法学領域では、新しい医療・介護の仕組みに対応しながら、近隣地域の行政とも共同作業していくような活動を推進していく予定です。地域リハビリテーションという広い視点とその中での地域理学療法といった構造が常に意識できるように科目立てし、広い視野をもった地域理学療法サービスを行える基盤を作るために教育・指導を行います。また、それらの学びを通して新しい医療・介護の仕組みの中でどのようなシステムを作ることが国民の利益になるのか、効果的なサービスは何か、考え行動する土台を築くための教育・研究指導を行います。

専攻長:居村茂幸(内部障害系理学療法学・中枢神経系理学療法学/博士(体育学))

専攻 課程 学位
理学療法学 修士課程 修士(理学療法学)

担当教員と教育研究分野

分野 領域 担当教員 主な研究内容
理学療法学 臨床理学療法学 居村茂幸 教授 1.呼吸器障害を中心にした内部障害系理学療法学に関する研究
2.脳卒中による障害を中心にした中枢神経系理学療法学に関する研究 (ロボット工学等を含む)
小林勉 教授 1.野球選手肩肘障害の予防に関する研究
2.超音波エラストグラフィーを用いた運動器障害の評価
竹内伸行 教授 1.物理的刺激に対する生体反応の研究と、その成果に基づく理学療法アプローチに関する研究
2.筋緊張の病態解析、臨床的評価および治療的介入に関する研究
3.理学療法分野のリスクマネジメントに関する研究
樋口大輔 准教授 1.運動器系疾患を持つ人々の障害構造の解明ならびにQOL(生活の質)の向上に資する研究
2.慢性疼痛をもつ人々に対する理学療法のあり方を追求する研究
3.理学療法教育(特に臨床実習)の改善に資する研究
千木良佑介 講師 1.内部障害系地学療法全般(呼吸・循環・代謝)に関する研究
2.筋力トレーニング効果についての基礎的研究
3.様々な内・外的要因が筋発揮や筋持久力に与える影響
生方瞳 講師 1.超音波画像診断装置を用いた基礎的研究
2.腹圧性尿失禁に対する評価とトレーニング方法の開発に関する研究
地域理学療法学 田中聡一 教授 1.認知症高齢者に対する地域リハビリテーションと地域作りに関する研究
2.神経難病患者に対する薬物療法とリハビリテーションの併用効果に関する研究
3.入院患者の在宅復帰に寄与する日常生活動作および認知機能に対するリハビリテーションに関する研究
解良武士 教授 1.地域高齢者の虚弱の要因の解析(フレイル・サルコペニア)に関する研究
2.運動生理学(主に呼吸機能)に関する研究
中川和昌 准教授 1.運動器・スポーツ傷害を対象とした予防に関する研究
2.地域住民の体力向上に関する研究
3.理学療法学および医学・保健学教育に関する研究

教育方針

ディプロマポリシー(DP)

a. 所定の年限以上在籍して、30単位以上を修得するとともに、学修を通して以下の4つの要件を身につけていること。

  1. 理学療法学分野における高度医療専門職者として予防理学療法や地域リハビリテーションの発展に寄与することができる。
  2. 理学療法学分野における幅広い学識と倫理観を有し、地域もしくは臨床の場でチームリーダーとしての役割を果たすことができる。
  3. 教育・研究者として、修得した専門能力、研究能力を教育・研究に生かし理学療法学の発展に寄与することができる。
  4. 修士課程において修得した専門能力、研究能力をもって保健医療学・理学療法学分野での実践の向上に貢献できる。


b. 必要な研究指導を受けた上、修士論文の審査・発表および最終試験に合格すること。理学療法学専攻修士課程の学位論文審査基準ならびに最終試験基準は以下のとおりである。

【学位論文審査基準】

  1. 問題意識が明確で研究テーマの設定が適切である。
  2. 先行研究が十分検討され、整理されている。
  3. 研究目的に適した研究方法を用いている。
  4. 論文の記述が十分かつ適切であり、結論に至るまで首尾一貫した論理構成である。
  5. 研究の実施、結果の公開において倫理的な問題がない。
  6. 新知見が得られ、保健医療学・理学療法学への貢献度がある。
  7. 保健医療学および理学療法学関連の雑誌に投稿した場合、掲載されるレベルにある。

【最終試験基準】

  1. 研究課題に関連する専門的知識と豊かな見識、倫理観を有している。
  2. 課題研究を通して保健医療学・理学療法学、保健医療・理学療法実践への貢献について述べられる。
  3. 研究成果を積極的に公表する姿勢を有している。
  4. 高度医療専門職者、あるいは教育・研究職者としての活躍が期待できる。

カリキュラム・ポリシー(CP)

  1. 保健医療学研究科の2専攻3分野6領域の共通科目を11科目設定し、3科目の必修科目を置くことで、多職種が交流し、互いの専門性を理解しながら自身の専門性を探究し、チーム医療の推進につながるようカリキュラムを編成する。
  2. 理学療法学分野の2領域(臨床理学療法学領域と地域理学療法学領域)の間でも領域共通専門科目を7科目設定し、必修科目に「研究倫理と理学療法学研究法」、選択科目に各領域の専門科目を3科目ずつ設定することで互いの領域から得るべき情報を偏らずに学修できるようカリキュラムを編成する。
  3. 領域ごとの専門科目については、各領域の特論と演習を組み合わせて基礎と応用の2段階の内容で科目設定を行い、実践課題を研究テーマとした特別研究へとつなげるようカリキュラムを編成する。この中で、学生が主体的に調べ、発表する機会を与えることで自己客観性を養い、他者の意見を柔軟に取り入れる姿勢や他学生の問題を共同で解決する学びの機会とし、教育・研究能力の向上に資するものとする。
  4. 社会人である医療専門職者の学修と仕事との両立を可能にするために、夜間、土曜日開講を行い、2年コースと3年コースのどちらかを選択できる環境を整える。

教育目標

  1. 地域医療介護の課題を解決するための地域リハビリテーションシステムの構築や人材育成を推進するリーダーとしての役割を担える理学療法士を育成します。
  2. 理学療法学における高度な知識と技術を有し、チーム医療のキーパーソンとして他の医療専門職者との連携・協働のもとに活躍することができる高度実践理学療法専門職者を育成します。
  3. 理学療法士を育成する教育者および理学療法学の発展に貢献できる研究者を育成します。

習得すべき知識と能力

  1. 予防理学療法学を中心とした理学療法実践課題の解決のための論理的かつ倫理的思考力を修得し、エビデンスの構築と課題を解決する研究課題に取り組むのに必要な研究手法および研究に関する基礎知識と研究実践能力を修得します。
  2. 臨床における理学療法実践、地域における地域理学療法実践において、対象者の問題や地域の課題を正確に分析評価し、その課題解決に向けて専門的知識と技術を統合、発展される能力を育成します。
  3. 臨床や地域の実践の場で理学療法の質的充実・発展に貢献するためのマネージメント能力と自己客観性をもって自身を発展させる能力を修得します。

入試概要

名称 修業年限 入学定員 学位
理学療法学専攻 2年 3名 修士(理学療法学)

※定員3名には社会人を含む。
※授業は一般昼間学生対応の外に、社会人入学者への対応として夜間及び週末時間割でも行います。

入学者受け入れ方針

理学療法学専攻修士課程
  • チーム医療の中心的役割を担う高度実践専門職者として、卒業後も地域医療の中で積極的に情報発信しながら活躍する意欲の高い学生の入学を期待します。
  • 地域リハビリテーションのリーダーとして、エビデンスの構築や次世代の理学療法サービスのあり方を積極的に考え、実践につなげられる学生の入学を期待します。
  • 理学療法学の発展に貢献する教育・研究者を目指す意欲のある学生の入学を期待します。
  • 地域で理学療法士として働きながら、問題意識を明確に有し、自ら問題解決を図る意識を高くもっている社会人の入学を期待します。
    ※社会人とは、地域の保健医療機関や介護施設などの職場に在籍している、または、就職が内定しており入職予定である者とします。
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