センター長挨拶
このコロナ禍の状況において地域の皆様にとって高崎健康福祉大学看護実践開発センターがどのように役割を果たせるかを考えたときに、病院のみならず、地域との連携も含め活躍できる感染管理認定看護師教育課程の設置の方向になりました。B課程(特定行為を含む)立ち上げのポイントは実習施設の確保でしたが、多くの病院の協力を得る事ができ、関係職種の方々には感謝申し上げます。
本課程はどのような状況下においても開講できるカリキュラムとするために、主任教員、専任教員が工夫を凝らして作成しております。
本課程がキャリア支援の一部となり、課程を修了した看護師の皆様が現場や地域において活躍できる事を期待しております。
教員挨拶
私は、総合病院での感染管理室長10年の経験と群馬県感染症対策連絡協議会ICN分科会の設立に携わり支援してきた経緯から、2020年の初め新型コロナウイルス感染症流行に立ち向かうためには、次世代の育成が急務と直感しました。パンデミック宣言の2か月後、高崎健康福祉大学看護実践開発センターでは、新たに感染管理認定看護師教育課程B課程を開設することを決め、多くの皆様のご協力で2022年春に開講しております。
当課程の目的は、広い視点で集団をとらえ人々を感染症から守るため、感染症を予防する知識・技術の基本を学び実践できる感染管理認定看護師を育成することです。
1年間のプログラムは、感染症対策の第一線で活躍する講師陣に依頼して、地域の病院で臨地実習をお引き受けいただき、病院のみならず高齢者施設や訪問看護ステーションの見学実習も取り入れました。
多くの方々が受講して下さることを心よりお待ちしております。これからの感染症対策にチャレンジしていきたい方、ぜひ共に学びましょう。
感染管理認定看護師教育課程 主任教員 安野朝子
私たちの目には見えない微生物。その微生物の存在を感じ、微生物に対して対策を行うことで、感染症を減らすことができます。感染症が減ることで、患者や家族、自部署の職員、地域の人々等が感染症にならずに日常を過ごすことができます。医療を取り巻く環境では、感染管理はとても重要な要素の一つです。私自身は感染管理を実施することで、感染の発生を減らせることができ、サーベイランスを行うことで目に見える形で感染が減ったということが実感できるということに喜びや面白みを感じ、感染管理の道を選びました。
コロナ禍において身近となった感染症について一年間一緒に学んでみませんか。病院、施設、地域などに羽ばたいていける認定看護師になれるよう、誠心誠意サポートしていきたいと思っています。
感染管理認定看護師教育課程 専任教員 井川沙希子
課程の概要
認定看護師教育課程の教育理念
高崎健康福祉大学看護実践開発センター認定看護師教育課程では、人間尊重と人間理解を基盤として、人の喜びを自分の喜びとする「自利利他」の精神のもと、専門分野において高度な専門知識を身につけ、所属施設はもとより、地域医療・地域包括ケアに貢献できる優れた実践能力を有する認定看護師を育成します。
教育目的
特定の看護分野において、高度な専門知識・技術を習得し熟練した看護を提供すると同時に看護職者のケア技術の向上に寄与し、人々の健康と福祉に貢献することのできる認定看護師を育成します。
感染管理分野の教育目的
1)感染管理分野において、個人、家族及び集団に対して、医療関連感染予防のための高度な管理力及び高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践できる能力を育成する。
2)感染管理分野において、看護実践を通して看護職に対し指導を行える能力を育成する。
3)感染管理分野において、看護職等に対しコンサルテーションを行える能力を育成する。
4)感染管理分野において、多職種と協働しチーム医療のキーパーソンとしての役割を果たせる能力を育成する。
年間スケジュール
年間予定
令和6年4月上旬 開講式
4月~8月中旬 共通科目/特定行為研修区分別科目(講義・演習)
8月中旬~10月中旬 認定看護分野専門科目
10月下旬~12月初旬 演習・実習
12月中旬~令和7年2月下旬 特定行為区分別科目(実習)
令和7年 3月初旬 修了試験
3月下旬 閉講式
※都合により変更になることもあります。
課程の様子やお知らせ等をブログに掲載しています。
看護実践開発センターのページより
「ブログサイトはこちら」をクリックしてご覧ください。
カリキュラム
1. 臨床病態生理学 | ||||
2. 臨床推論 | ||||
3. 臨床推論:医療面接 | ||||
4. フィジカルアセスメント:基礎 | ||||
5. フィジカルアセスメント:応用 | ||||
6. 臨床薬理学:薬物動態 | ||||
7. 臨床薬理学:薬理作用 | ||||
8. 臨床薬理学:薬物治療・管理 | ||||
9. 疾病・臨床病態概論 | ||||
10. 疾病・臨床病態概論:状況別 | ||||
11. 医療安全学:医療倫理 | ||||
12. 医療安全学:医療安全管理 | ||||
13. チーム医療論(特定行為実践) | ||||
14. 特定行為実践 | ||||
15. 指導 | ||||
16. 相談 | ||||
17. 看護管理 | ||||
専門科目 |
1. 感染管理学 | |||
2. 疫学・統計学 | ||||
3. 微生物学 | ||||
4. 医療関連感染サーベイランス | ||||
5. 感染防止技術 | ||||
6. 職業感染管理 | ||||
7. 感染管理指導と相談 | ||||
8. 洗浄・消毒・滅菌とファシリティ・マネジメント | ||||
区分別科目 |
1. 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 | |||
2. 感染に係る薬剤投与関連 | 統合演習 | |||
臨地実習 | ||||
*認定看護師教育基準カリキュラムでは45分を1時間とみなす「みなし時間」を適用している。 ※特定行為研修区分別科目の実習各5症例はこの時間に含まない。 |
募集要項 ※2024年度は開講し、2025年度は休講する予定です
※2024年度入試は終了いたしました
1.募集人員:若干名
2.入学検定料: 50,000円(税込)
3.選考方法:書類審査、筆記試験、小論文、面接
4.出願要件:以下の要件をすべて満たしていることを条件とする。
1)日本国の看護師免許を有すること。
2)看護師の免許取得後、通算5年以上の実務経験を有すること。
3)通算3年以上、感染管理に関わる活動実績(感染対策委員会、ICT、リンクナース会等)を有すること。
4)感染予防・管理等において自身が実施したケア等の改善実績を1事例以上有すること。
5)医療関連感染サーベイランス実施における一連の流れを理解していることが望ましい。
6)現在、医療施設等において、専任または兼任として感染管理に関わる活動に携わっていることが望ましい。
7)所属長(看護部長あるいは同等職位の所属長)の推薦を有すること。
8)今後、特定行為を含めた認定看護師として実践し、看護の発展と社会貢献に意欲があること。
入試日程
出願受付期間 (必着) | 令和5年12月14日(木) ~ 令和6年1月18日(木) |
選考試験 | 令和6年1月30日(火) |
合格発表日 | 令和6年2月14日(水) |
入学手続期間 (必着) | 令和6年2月19日(月) ~ 令和6年2月29日(木) |
納付金(入学手続時の納入)
入学金 | 100,000円 |
受講料 | 1,050,000円 | 教材費 | 50,000円 |
*教育期間中の教材費、書籍代、交通費、宿泊費、通学・実習に関わる交通費・宿泊費及び資料代、研修に係る保険加入費等は全て自己負担となります。
詳細は募集要項で必ずご確認ください。
ここで掲載している内容と募集要項で差異があった場合、募集要項の記述が優先されます。
募集要項
令和6年度 募集要項(二次) |
※令和5年12月14日に更新しました。
出願様式
様式1~11 | ||
別表 出願書類の記入にあたって |
本課程に関する補助金等について
・人材開発支援助成金 〔都道府県労働局〕
事業主等が雇用する労働者に対して、職務に関連した専門的な知識及び技能を習得させるための職業訓練等を計画に沿って実施した場合等に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等を助成する制度です。
助成を受けるためには、事業主から研修開始日の1ヵ月前までに計画届等関係書類を提出する必要がある他、前提条件等があります。詳細は、所管の労働局に直接お問合せください。
厚生労働省 人財開発支援助成金
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/d01-1.html
・認定看護師教育課程奨学金 〔日本看護協会〕
詳細は日本看護協会ホームページをご確認ください。
日本看護協会 認定看護師教育課程奨学金
https://www.nurse.or.jp/nursing/scholarship_subsidy/scholarship/scholarship_nintei/index.html
・群馬県地域医療介護総合確保基金事業費補助金(医療分) 〔群馬県健康福祉部医務課〕
群馬県内の医療機関の場合は標記基金に申請することが可能です。本センターの認定看護師教育課程(B課程:感染管理)については、令和6年度より「感染管理認定看護師研修支援事業」の該当となります。詳細は群馬県ホームページをご確認ください。
群馬県 地域医療介護総合確保基金事業費補助金(医療分)
https://www.pref.gunma.jp/page/1622.html
※上記以外(都道府県または市町村等)で実施している補助金等については、各自でご確認ください。
連絡先
高崎健康福祉大学 看護実践開発センター 認定看護師教育課程・看護師特定行為研修課程 教務室
〒370-0033 群馬県高崎市中大類町501
電話 027-352-1291(代) FAX 027-352-1985(代)
E-Mail:nintei-kn@takasaki-u.ac.jp