2019.07.04

今日の精神科医療トピックス

本学科では、精神保健福祉士の養成にも力を入れております。この度は、昭和大学医学部精神医学講座の高塩理准教授をお招きし、「福祉基礎演習」(1年生)の特別講座②として 「今日の精神科医療トピックス 〜パニック障害・発達障害・脳画像診断〜」を実施致しました。

講義では、うつは「過去の喪失」、不安は「未来の喪失」が、それぞれの根底にあることについて学びました。また、うつ病・不安症が、脳のどの部位と関連しているかについて触れ、近い将来、脳機能を検査して、うつ病・不安症の診断や治療ができる可能性があることなど、脳画像研究の一端を紹介してくださいました。そして、発達障害の代表的疾患である、自閉症スペクトラム障害とADHDについてわかりやすく説明があり、最後に、「発達障害と普通の発達では、不安に対する脳の変化に違いが生じる可能性がある」という、最近の研究について、画像診断を基にした見解をお話しくださいました。

講演終了後の受講生からのフィードバックからは、「喪失しないことはできないので、その対処法を身につけることが大事だとわかった。」「難しい内容をとてもわかりやすく教えてくれた」など、精神疾患や発達障害の理解につながり、精神保健福祉への関心が喚起された様子も窺えました。

科学の進歩を精神科医療に応用しながらも、昔と変わらず目の前のクライエントと真摯に向き合うこと。私たちは変わりゆく時代の渦中にあって、専門職として何ができるかを、日々考え続けて行かなければならない。そんな想いに自然となってしまう講義であったと思います。

<高塩理先生による講義の様子(司会:池田朋広准教授)>  

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